何をするにあたっても、視野の広さというのは、とても大事だ。
たとえば、恋愛モードに突入すると周りが見えない、とか、というのは、大変苦労を伴うことが多い。周りにいくら反対されても、何も聞こえない・・・・など。
仕事においても、視野の広さ、というものは、大変かかせない。
好きなことだけをしていて、それで仕事がなりたつ、というのであれば、それはとても素敵なことだろう。
だけど、好きなことをして成功している人、とある分野のプロフェッショナルの多くは、そのことだけでなく、広い視点でもものを見ているからではないだろうか?
仕事をしていると、自分の所属する分野とは、別の人と接するときに、大きな違いを感じることがあると思う。
たとえば、営業さんとエンジニア。事務職とエンジニア、なんかでもそうだ。
会話をしていると、話がかみ合わないことや、意見の食い違いがでるのはあたりまえ。だけれど、自分がずっといる環境はその人にとっては、それが「普通」という感覚に陥ってしまう。そこで、出てくる差異を不快に思うだけでおわってしまうのではもったいない。なぜ、そこで差異が現れたのか?
そこで、他人の視点に切り替えて、物事を考えていくと、違った世界がみえるのではないだろうか?
ちいさな例をあげれば、とある役員秘書をしている人が、自分のつく役員の気持ちを考えて、仕事に従事する。
お客様にお茶をだすのに、暑い外で営業活動をしていたのだから、熱いお茶ではなく、冷たいお茶を出そう。
メールを書くときに、相手にわかりやすい文章を書こうと心がける。
そんな小さなことだが、日常においては、誰もが、相手のことを考えて、何かをしているはず。たとえ、それを自分自身がきがついていなくても・・・。
それの大きなVersionなだけ。
仕事であれば、どういう機能やサービスがあれば、顧客が喜んでくれるのか?
誰だって、一度は考えことがあるのではないだろうか?
たとえば、それがシステムだったとしたら・・・・。「自分だったら、この機能がほしい」という意見も大事だ。
だけど、それが自分と同じように機械を扱えない人だったらどうだろう?より手軽に、使えるようにカスタマイズをするだろう。相手がこういう人だから、こうしよう・・・と考える。相手の意見だけを聞く、だけではなく、それをもとに試行錯誤を重なるだろう。また、その意見をもとに新たな提案をすることも可能だろう。
自分は営業畑の人間だから、自分が売り歩いているシステムについては、よくわからない。これは最悪だ。
事実、私はそんな営業マンに出会ったことがある。「今、お客さんのところに、きてて、こういう質問をうけたんだ。今、電話かわるから、説明して~」と、平気でいう営業マン。ありえない。
私だったら、そんな営業の人から、買い物はしたくない!そんな営業マンには、不信感を抱くだろう。
「もし、私が顧客側だったら・・・」、これは、大事な視点のひとつではないだろうか?
いずれは、会社をたてたいと思っている、と口癖の人が、自分の専門分野以外のことについて、無頓着。
「そのときは、その分野のプロフェッショナルを雇うからいい」という返事が返ってくる・・・・。
「では、あなたはその人がその分野のプロフェッショナルかどうかをどうやって見極めるつもりですか?自分が何も知らないのに、プロフェッショナルかどうかってどうやってみわけるの?」と、つっこみたくなる私。
経営者になりたいのなら、もっと、視野を広げた方がいいんじゃない?
どこまで、視点を切り替えることができるか?
ステレオタイプというものは、本当に恐ろしいものだ。いろんな可能性を奪っていく。自分でも気がつかないうちに縛られているステレオタイプほど、足をひっぱるものはないだろう。
視野を広げる。これは、できて損はないと思う。仕事をする上でも、恋愛をする上でも、生活をする上でも。
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