就職活動、または、転職活動をしたことがある人であれば、一度は考えたことがあるでしょう。自分のことをいかに表現すればいいのか?どうやったら、より伝わるのか?
自分の経験や考え方を伝える。これはとても難しいことです。ですが、どうやって、どういう風に伝えるかによって、相手に与える印象は大きく違います。難しいからこそ、大きな課題であり、自分を売り込むいい機会なのではないでしょうか?
私は仕事の都合により、沢山の方の履歴書や職務経歴書を目にする機会があります。
職務経歴書などはきまったフォーマットが設けられていないため、自由に記載することが可能です。その中で、よく目に付くのは、自分らしさのない職務経歴です。
たとえば、人事を募集した場合。
・「給与計算にかかわっていました」
・「労働時間の管理をしていました」
・「社会保険の手続きをしていました」などという表現の募集が多く届きます。
ですが、実際にあってみると「稼動報告書の受理をしていました」「社会保険の手続きをするために、担当の社労士の方の窓口でした」などという経験の方が多いようです。
経歴書というのは、面接に携わるための大きな第一歩です。そのために、自分の経歴を多きくみせたいという書き手側の気持ち、よくわかります。もちろん、うそを書いているわけではありませんしね。携わっていたことは事実なのですから。
ですが、面接する側としては、期待していた経験に満たなかったため、がっかりすることも、正直しばしばです。
ですが、こういう表現はよくみられる表現。
実際に面接をしてみなければ、"携わる"の深さも面接する側に推測できませんし。
あまりにもどこにでもみられる表現なので、その人らしさ、が感じられないのです。
そこで、最近、私が提案していること。
職務経歴書の書き方、変えてみませんか?
たとえば、エンジニアの方であれば、どういう言語を扱えるか、どういう環境で開発をしてきたか、どういう工程に携わったことがあるか、など記載しますよね。それに対し、事務職の方はそういう記載がすごく少ない気がします。「Word,Excel使えます。」程度の記載しかないんです。ですが、正直、事務職において、WordやExcelが使えるというのはもはや特殊な技能ではないですよね。どちらかというと、できて当たり前、と期待される能力です。
ですから、先ほどの例でいくと、給与計算のうちに何ができるのか?という話なんです。
幸い職務経歴書には定められたフォーマットがありません。そこをうまく利用して。
■給与計算
末締め10日払いの給与計算、社員50人分を一人で担当。
使用可能ソフト:弥生給与、ミロク給与、給与らくだ
この2行があるだけでも、経歴書をよむ人に与える印象はかわると思いませんか?
もちろん、他のことを記載してもOK!ただ、自分がどの程度の能力があるのか、それを背伸びせずに、わかりやすくつたえてあげればいいんです。
逆にこれでは経験がたりないな、と思ったときに、ここにこれから携わりたい仕事内容を詳しく書いてみるというようのもアピールのひとつです。だって、企業は意欲的な人間を好みますから。
ちまたでは、よく箇条書きで簡潔に書くとか、 レイアウト等、見やすくするための工夫をするなどのポイントが挙げられますが、箇条書きでなければならない、という決まりはないんです。いかに、綺麗にあなたの魅力を伝えられるか?が重要なんです。事実をいかにうまく表現するか?経歴を文章にするのが難しければ、表でもいい。
みやすさ、を損なわずに、自分を上手に表現しましょう。もちろん、表現方法はあなたの好きなように・・・、自分らしく、書きましょう。「一般的には、」をそんなに重視しなくてもいいんです!
私は時間があるときには、頼まれた経歴書であったり、提案資料などに目を通し、意見を言わせていただたりしています。その人らしさであったり、その人のよさ、経験値の伝え方、など、色々みています。面接をたくさん受けると、よく問われる質問が見えてきたり、自分自身を見直すことや新たな発見をすることもあると思います。同じように書類にもその人らしさがいっぱいつまっています。もし、書類を書くのに、行き詰ったとき、身近な人に目を通してもらって、素直な意見をもらってみてはいかがですか?
自分で伝えたいことが表現できていないことに気がつくこともあれば、もっとアピールできるあなたの良い点を教えてもらえることもあります。
ぜひ、企業に提出する前に、身近な人に一度提出してみては?
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