名前や存在は知っていても、「臓器提供意思表示カード」をもっている人をみかける、ということはまだまだ少ないと思います。
昔はドナー登録制だったのにたいし、1997年頃にカード制にかわり、登録も必要がなく、任意でその意思を表示できるようになりました。
以前だと、地方自治体の役所窓口、保健所、郵便局などで配布されていましたが、これでは普及率は低いだろうなぁ・・・とずっと気になっていました。が、その後、コンビニや本屋さんのレジ横などでもみかけるようになりました。
私事ですが、最近、保険証が切り替わりました。
そこで、初めて知ったのですが、今は、保険証の裏に、「臓器提供意思表示」についてのは記載欄があるのですね。これには感動しました!しかも、個人情報保護用のシール付。たしかに、保険証なら、任意のカードを配布するよりも効率的です。すばらしい。この思いつきに拍手!!!
ちなみに、平成19年3月時点での意思表示カードの累積配布枚数は110,304,178枚だそうです。平成9年からの配布で約1億枚、それを多いとかとるか少ないととるか・・・。
参考までに骨髄バンクの登録は平成19年3月末時点で276,847人だそうです。27万人。
どちらにしても、大変ですね。ドラマでその病気が話題になると、登録者数が一時的に増えるそうです。きっかけはドラマでも、そういうことを真剣に考えられるということは大事ですね。
「さい帯血」は近年有名ですが、これも普及していくといいですね。中には、採取したさい帯血を妊婦から有料で摂取・保管しておき、必要になった場合にも2親等いないしか利用できない、というサービスもあるようですが・・・・。せっかく白血病や、再生不良性貧血、先天性免疫不全症にも利用できるのですから、公的バンクのように、第三者でも利用できる制度がひろく広がるといいですね。
ついでですが、この「臓器提供意思表示カード」を取り扱っている社団法人日本臓器移植ネットワークに個人が寄付をした場合、免税されるってしってました?
寄付した金額(その年分の総所得金額等の25/100を限度とする)のうち、年間1万円を超える部分の金額は、寄付金控除の適用が受けられるってわけです。その分の免税をしたい場合、はその社団法人からはっこうされる領収書と特定公益増進法人証明書(写)を確定申告の際に添付すれば、その分は控除されるというわけです!
医療費控除や住宅ローン控除は有名ですが、こんな人の役にたてる寄付の控除があるなんて、もっと世の中に知られていてもいいはずなのに・・・。
残念ながら、私はドナー登録できない体ですし、姉もさい帯血登録を申し込んでみたものも、残念ながら基準をみたせなかったために、登録できなかったという過去はありますが・・・・。
それでも、やはり、こういう制度が少しでも普及していくことを願っています。
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